「個性」という言葉には、なんだかとても良いイメージがあります。
「個性を大切に」
「個性を活かす教育」
などなど、様々な場面でよく耳にする言葉です。
でも、ヨガの哲学でも重要になっている「oneness」=私たちは一つである、みな根源でつながっているという考え方。
これを掘り下げてくると、「個性」という言葉が、時に苦難の原因になってしまうのでは??と思うのです。
ヨガでは、世の中に溢れている苦難や苦痛は、すべて「二元性」(境界線を作ること。私とあなた、これとそれ、など区別すること)が原因であると考えます。
「私はあの人に比べて綺麗じゃない」
「あの人には負けたくない。」
「私だけなぜこんなに不幸なの??」
こういった、自分と他との間に境界線を作ってしまうことが、最大の苦難の原因なのだといいます。
この二元性の反対が「一元性=oneness」の考え方です。
「私とあなたは同じ人間」
「肌の色や髪の色が国籍が違っても、同じ地球に生きる仲間」
「人間と自然と宇宙は皆ひとつの糸でつながっている」
こんな考え方です。
onenessに気づくことで、私たちの苦難の原因は溶けてなくなります。
私も以前は、個性的な人間になりたいと思っていました。
人よりも目立ちたい、
人よりも特別な存在になりたい、
人と違った事をしたい,
人と違うことが、私自身の価値なのだと思っていました。
でも、このonenessの哲学に出会い、価値観が全く変わりました。
人と違う部分を探すのではなく、共通していること、同じところに目を向けられるようになりました。
そうすると、私は一人ではない、皆が仲間だと、すごく安堵と勇気が湧いてきました。
孤独感もなくなり、全ての人やものが、たとえ対立する関係だとしても、私の人生をより良く導いてくれる仲間なのだとポジティブになりました。
「個性」ってカッコ良く聞こえるけど、「個性」という言葉に振り回されて、逆に孤独にならないように気を付けたいですね。
そんなお話をyoutubeでしました◎
私たちは完璧ではありません。皆それぞれ得意なことも苦手なこともあり、それを個性=多様性というのではないでしょうか?
多様性があるからこそ助け合える、多様性があるからこそつながることができる。
繋がるために「個性」を活用できたのなら、私たちは安心してその違いを楽しめるのだと思います。
kayo
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